ライフリズムナビ
導入事例

IT化は、
ご利用者を守ることであり
スタッフを守ることであり、
最終的に介護を守ることになる

介護老人福祉施設
社会福祉法人 愛郷会 あじさい

施設長 松戸 ちえ子 様

【ご施設情報】
所在地:東京都江東区東砂4-20-15/総戸数・定員:90部屋(全室個室)・90名(ショートステイ:10室・計100室)/開設:2006年2月/事業主:社会福祉法人 愛郷会
HP:http://www.ajisai-kaigo.jp/

介護IT・介護ロボット導入へ
舵をきったきっかけ

松戸様:スタッフの負担を軽減することは当然ですけれど、ご利用者とご利用者家族、法人、そしてスタッフの三位一体が動いて初めて介護ができる。そこに医療面で、医師のサポート、看護のサポートがあって私たち介護が主役となって舞台で輝けるのかなと思っています。

その中で、最近は行政でも介護の「密室で目に見えないところ」への対策について、注目してきているなと感じています。例えば、カメラは実際に起きたことを映像に残せます。そういった「事実データ」をきちんと見て、今後どう対応していくかということを、私たちは介護施設としてきちんと捉えていかなければなりません。行政もこういった「事実」を把握して、今後どのような施策を練っていくかを注視していると、私は受け止めています。

「事実」をきちんと把握したい。でも、どこまでいっても人が人を介護するので、その部分はずっと変わらず残っていくからこそ、客観的に「事実」を記録していかなければなりません。それがご利用者を守ることであり、スタッフを守ることであり、最終的に介護を守ることになるなとずっと感じていました。そのためにはIT化が不可欠と考えています。
当施設ですでに導入していた介護記録システム「ワイズマンSP」と連携する見守りシステムとカメラが出てきたということで、ライフリズムナビ+Dr.の導入へ舵を切りました。

すべての個室にライフリズムナビ、
連携カメラを導入

松戸様:カメラを設置することで、客観的に自分たちの介護を見られるし、それを建設的に、計画的に改善できます。介護の改善と同時に心のケアの部分というのは、できることとできないことがはっきりしてくる部分もあるし、やっぱりデータ化できない「人」の部分だという結論がでれば、そこを「人」の介護で膨らませていければいい。

いろんなものを取り入れて直していきたいし、普段から、みんなには「できなかったら失敗でしたね、ごめんなさいって改めればいいよ。」と言っています。コロナをきっかけに新しい介護に変わってくるということで、私たちもカメラを入れてこうやって変わっていくと想像すると楽しくて仕方がありません。

受け取り方を変えてあげることが
トップの役割

松戸様:人間は変化をすごく嫌う生き物ですよね。その変化の幅を介護でどれだけ減らすのかを伝えることが、トップの仕事だと常に思っています。その中で受け取り方を変えてあげる、考え方を変えてあげる。カメラに対する「自分たちの仕事を監視されている」というイメージから、「あなたたちを守るため、あなたたちの仕事も見てもらうため、主張するためだよ」ということに思考を変化させてあげること。そのことがカメラを含めたIT導入をスムーズにもっていくために大切です。幸い、当施設はリーダーをはじめとして、皆きちんと受け取ってくれています。

これからの、あじさいDX

松戸様:これからもっと介護業界にもICT化が進んで行きますが、当施設はインカムの導入も検討中です。今導入しないのは、ワイズマンSPの介護記録と連携ができていないためです。

介護は両手を使う仕事なので、手を離せないけれど記録を残さないといけないという状況が起こったりします。例えば手を動かして、「○○様転倒」というメモをしておかないですむように、発生した音声の履歴から、後からしっかりと記録できる。そういうインカムと介護記録との連携があったらいいと思っています。

いずれインカムは、ご利用者との会話など「実はこういう会話があったんだよ」と、「事実」で残しておけるようになるでしょう。ただ、それが現時点では介護記録に飛んでいかない。介護記録との連携は必須です。さらに、それがケアプランなどに連動できるようになれば、「介護の赤本」のように傾向と対策ができます。例えば「〇〇様お水飲めていないよ」っていう音声が介護記録に飛んで、「水分量が一般の人たちよりも少なめです」という通知がパンと出てくれば、「あともうちょっと、200mlくらいお水を飲んでもらおう」と、こちらにも「気づき」として出てくる。今後そのようなデジタルソリューションが出てきてくれたらと期待しています。


現場に潜入! 介護リーダーに聞く

実際の介護の現場ではライフリズムナビがどのように活用されているのか、現場のリーダーにお話を伺いました。

左:金城リーダー 右:本間リーダー

本格的に施設にカメラと見守りセンサーと記録が連携してスタートしましたね。ライフリズムナビ+Dr.の導入から3~4ヶ月経ったところの使用感を率直にお話いただければと思います。

本間リーダー:職員の拒絶感とかがもう少しあるのかなと不安だったのですが、意外とみんなすんなりと受け入れてくれて。スタッフ達に機器の説明をするために、事前にいろいろ動画を撮影したりして準備していたのですが、想像以上にみな自分たちなりの使い方をしていました。私が拍子抜けしてしまうくらい、うまく使いこなしているなという印象です。

今、iPadなどはどのようにお使いになられているんですか?

本間リーダー:日中の通常業務中だけでなく、記録作業をする際にも使用しています。動かれるご利用者のカメラ映像をiPadに表示して、それを見ながら記録をしたりしています。はじめからそういう使い方を私が説明したわけじゃなかったんですけれど、スタッフたちが自然とそういう形で使いはじめました。導入前には、夜勤時だけに使っていくのかなと想定していたのですが、パソコンの隣にiPadが置かれていて。みな考えて使われているなっていう印象はあります。

金城リーダー:5階と4階では夜勤が1人なんですけど、特に4階は2つのユニット間の距離があってそれを1人で見ているので、「カメラがあるとすごくいい」っていうのは夜勤スタッフからの話でありました。

夜間の巡回の負担は軽減されましたか?

本間リーダー:今までは居室に入って息をしているかだとか、顔色を見たりとか、起こしたりとかしながら巡視していたのを、今はそこまではせず、リアルタイムの状況と目視を併せている感じです。何かあった時に必ず気付かないといけないというプレッシャーはだいぶ薄くなってきているかなという印象はあります。気持ちの上でかなり違うのかなと思います。

金城リーダー:同じ感じですね。やっぱり1部屋1部屋入って、起きている人もいるし、ぐっすり寝ている方もいて、寝ているのに電気をつけていくのはちょっとなぁっていうのがありますし。なので、そういうところではセンサーを見ながら、寝ていたらちょっと時間をおいてみて大丈夫かなとか、動きがあるからしっかり見ておこうかなとか、非常に役に立つ使い方をしています。

カメラのおかげで見えなかったところが見えるようになり、安心感がスタッフさんの中にかなり出てきているのですね。

本間リーダー:かなり安心感を感じています。カメラの導入までは、人感センサーだけを付けていたんですけれど、通知が鳴った瞬間に駆けて行かなければいけなかったんです。
今は、人感センサーが鳴ったら、カメラで確認して次の行動を決めます。カメラのおかげで、ご利用者が何をしているのか、ただ起きて体動があっただけなのか、短時間でまた寝てくれるのか、それを確認した上でご利用者の部屋に訪室する時間の余裕ができています。
ちゃんと寝ているか起きているかと確認することで巡視するタイミングを掴めて、気持ちの上でも体の上でもすごく楽になっているなという印象はあります。

お看取りの見守りにもお使いになられていると聞きましたが、どのように使用されていますか?

本間リーダー:ライフリズムナビ+Dr.の離床アラートをお看取りの方に設定していたんですけれど、離床アラートが鳴って最初はカメラで覗いてみて「いつもと変わらないよね」って思っていたんです。
でもその後に「センサー反応なし」というアラートが出たので、ちょっと気になるからと見に行ったら呼吸はされていたんですね。呼吸していることを確認してから退室しようとした時に、あれ?っていうような感じで違和感を覚えたんです。そこでご利用者の最期の呼吸を私自身が確認し、実際最期に立ち会ったということがありました。このおかげで、ご家族様にも「ごゆっくりと小さな呼吸をされて旅立たれました」と説明できました。
ご利用者の最期に立ち会うことができたので、すごくよかったなと思っています。

ライフリズムナビ+Dr.について、スタッフの皆さんへの説明はどのようにされていますか?

本間リーダー:なかなか浸透しないんだろうなと思い、解説動画を作ったり冊子を配ったりして入念に準備していたのですが、スタッフ達は想像以上に使いこなしてくれて、杞憂に終わったという感じですね。
一番びっくりしたのが、私は睡眠情報のことなんて何も説明していないのに、スタッフから「この人あまり寝れていないですよね」とライフリズムナビ+Dr.のグラフを出して相談されたことがありました。それはすごくびっくりしました。ここまできっちり見てくれるんだって思いましたね。

介護記録の連携で意識されているところはありますか?

本間リーダー:記録システムと同時に、自分たちの目で見て巡視の記録も打ち込んでいる状態なので、特に意識していることはありません。
ライフリズムナビには毎朝10時に「夜間帯に何回起きられましたよ」という記録がすべて入っているので、毎日勤務に入る際に記録を見て「この利用者さん昨日は寝られている、寝られていない」というのが一目で分かります。わざわざ記録を追って「1時はどうだった、3時はどうだった」とするよりは申し送りをぱっとみることですべてが分かる。意識というよりは見て「こういう感じなんだ」って。あくまでこれからケアをしていく目安にできていますね。
これまでは、記録として「寝てませんでした」という書き方をするので、共有はしているんですけど、ご利用者がどれくらい寝られて、どれくらい寝られていないのか。何時間入眠ができるのか、という情報はあやふやだったんです。それがセンサーを導入したことですべてデータとして出るので、職員の主観だったものから客観的なデータとして出ているという見方に変わっています。
その介護士の主観というのがめちゃくちゃズレているというわけではないんですけれど、意外と寝られていなかったけれど、よくよく見ると寝られていたねということにもつながっていくので。「まったく寝なかったんですよ」ということだとまったく寝ないで起きていたということじゃないですか。でもデータとしてあると「6時間くらいは寝ているんだよね」って数値として出てくるので、このくらいだったら許容範囲だよねという判断ができるようになりました。 我々介護士の「寝ない」というのと、データ的な「寝ていない」というのは少し差があるんだなっていうのは感じましたね。

システムが入ったことで時間や気持ちの余裕などはできましたか?

本間リーダー:ステーションで気持ちをリラックスさせる時間が増えました。
待機の時間って、ご利用者がどこで何をしているというのがわからないから、そのためにセンサーだったり、音が出る人感センサーだったりを付けているんですけれど、それが鳴ってすぐ駆けつける。戻ってきたら鳴ってまたすぐ駆けつける。
カメラを見ることでそういったストレスが一発で解消されるので、待機の時間をゆったりと有意義に使えるようになったのがすごく大きな変化です。

金城リーダー:気持ちがすごい楽になっています。
ユニットが2つ離れているので1つのユニットにいた場合だと、もう一つのユニットの様子はまったく分からないので、カメラが入ったことで向こうのパソコンからカメラで見て「こうなってたんだ」って分かるので。

— 活用POINT❶ —ライフリズムナビオプション機能【介護記録連携】

あじさい様ではワイズマンSPとの介護記録連携を行っていただいております。

入退去連携…ワイズマンの入退去情報がライフリズムナビ®+Dr.に反映されます。
夜間ラウンド…設定した時刻に、心拍数、呼吸数、状態が自動的に記録にされます。
アラート…ライフリズムナビ®+Dr.で設定されたアラート履歴が自動的に記録されます。
申し送り…任意の時間(毎朝9時など)に、当日の、入眠時刻、覚醒時刻、睡眠時間(分)、中途覚醒回数、AIによる睡眠評価が記載されます。

— 活用POINT❷ —ライフリズムナビオプション機能【居室内カメラ連携】

あじさい様では居室内カメラ連携をご利用いただいております。

★アラート通知に「カメラ」アイコンが出現。タップすると居室のカメラに接続します。
★居室に「カメラ」アイコンが出現。見たいときにお部屋の状況が確認できます。
★夜間も暗視モードで確認ができます。

気になるご利用者を、常時見守る。 アラートがなったが、行く必要があるか、大丈夫か、手元で瞬時に判断ができる。
カメラ連携をすることで、一気に業務負担軽減につながります。
また、事故が発生した際も、録画を振り返ることができるので、「次への対策」が立てられると本間リーダーがおっしゃっていました。なぜ転倒してしまったのか、どこが問題だったかが一目でわかります。

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