「お客様の考えに寄り添って行動をするという」というホームコンセプトを持つはなことばプラス練馬中村様は、2019年12月に49室49名の介護専用型の特定施設をオープンされました。
今回お話をお伺いしたホーム長の岩井様は、以前他社の見守りセンサーをお使いだったとのことで、他社センサーとの違いや「ライフリズムナビ®+Dr.」のアラート設定のポイントについてお話をうかがいました。また、ケアスタッフの原﨑様からは、現場でのリアルな活用方法もお話しいただけましたので、レポートいたします。
リアルタイムアラートにより「お客様の考えに寄り添って行動する」ことができる
以前、他社の見守りセンサーを使われていた岩井様。ライフリズムナビ®+Dr.を使った率直な感想はいかがでしょうか。
岩井様:他社の見守りセンサーを使わせてもらっていた時と、エコナビスタの「ライフリズムナビ®+Dr.」を比較すると、“リアルタイムである”というところが一番大きなメリットだと思います。その場、その日でデータが集約されていくので、現場のスタッフがこれまで勘だけで動いていたところを、データで規則性や変化を理解して対応することで、より適切なタイミングで適切な対応ができるようになりました。
原﨑様:そうですね、リアルタイムで入居者の状況を見ることができるのは本当にいいなと思っています。昼間によく睡眠をとる方や臥床している時間が長い方は、できるだけ昼間に活動していただいて夜に睡眠をとっていただくなど、スリープマネジメントの部分でも活用させていただいております。覚醒する状況がリアルタイムで通知されるので、「起きたな」というタイミングでトイレ介入をすることができます。
私自身、常々思っていたことなのですが、「私がお客様の立場であれば、二時間おきの巡視で部屋の中を見られることは嫌だろうな」ということです。自分のプライバシーもなく、常に二時間経つと誰かが来るという状態だと、お客様は常に緊張していなければいけない状態だと思います。“不要”な巡視が減るのは、お客様にとっても安眠できて、すごくいいことなんだろうなと思って使っています。
岩井様:これによって、ホームコンセプトである「お客様の考えに寄り添って行動する」をスタッフが、さらに体現できていると思います。

ライフリズムナビはセンサーマットではない。アラートを活用し、先回りの介護へ
とはいえ、導入時には現場での苦労もあったかと思いますが、どうでしょうか?
岩井様:実際、最初はアラートを多く設定する傾向がありました。ケアスタッフたちも鳴っているアラートに対して、都度対応に追われるのですごく繁忙な状態でしたし、時間が経つと日常的に鳴ることによってBGM化してしまっている状況でした。“先回りの介護をする”ために、我々は導入したのですから、「ライフリズムナビ®+Dr.」にアラートだけを求めてはいけないと思ったんです。
なので、まずは目線をケアスタッフに合わせました。「アラート大変だよね、精査が必要だよね」という話をしながら、最初はアラートを設定しないというルールから入っていきました。そのあとに、「必要なものに対してアラートをセットしていこう」という順番で進めました。当初はアラートを減らすことに関して心配な声が多かったのですが、結果としてはアラートが鳴る回数が減り、適切なタイミングで訪室できている状況がホームに生まれてきました。
原﨑様:「ライフリズムナビ®+Dr.」に対してはセンサーマット的な感覚で利用を始めていたので、外すことにより事故がたくさん起きてしまうのではないかすごく心配でした。ですが、岩井ホーム長と一緒にアラートを外していく中でお客様に適切なタイミングでケアに行けるということに気づきました。先回りの介護ができているので、今では、うまくライフリズムナビを活用できているのかなと感じます。
睡眠や排泄などの繊細な場面も、データを元にお客様の尊厳を保持できる
現在は「お客様の考えに寄り添って行動をする」ために、どのように「ライフリズムナビ®+Dr.」を活用されているんでしょうか?
岩井様:今は排泄と薬の面で活用しています。
排泄に関しては、高吸収のオムツパットというのを導入検討する際に、そのオムツパットを使われているお客様の睡眠状態の変化を「ライフリズムナビ®+Dr.」のログデータで確認し、効果検証を行いました。
ほかには、睡眠中の排泄介助のタイミング検討時の活用ですね。ライフリズムナビのデータを元に、この方はこういうタイミングで介入すれば、睡眠を阻害しないんじゃないかなどの話し合いにおいても使っています。

岩井様:
薬に関しては、減薬や増薬の検討に使っています。あるお客様が眠れないとおっしゃっていて睡眠薬を使われていましたが、「ライフリズムナビ®+Dr.」のログデータを確認するとしっかり寝られていたので、「これだけの量の薬を飲む必要あるのかな、ちょっと減らしてみようか」ということで減薬につながったケースもありました。
また、あるお客様がお部屋から出てくることがないので特段睡眠に問題のない方だったのかなとは思っていたんですけど、実際にお部屋の活動状況をデータで見ると、断眠であることが判明したケースもあります。「ライフリズムナビ®+Dr.」のデータを元にお客様に必要なお薬を適切に飲んでいただくための情報にしています。
睡眠や排泄はプライベートなことなので恥ずかしがるお客様もいるため、尊厳も保持することができていると感じています。
スタッフ間での情報共有がスムーズになり、カンファレンスの質向上に
ホームのケアスタッフさんの雰囲気は変わりましたでしょうか?

原﨑様: 岩井ホーム長が来てから、「ライフリズムナビ®+Dr.」が転倒防止、事故防止だけのものではないとわかりました。今は、アセスメントツールとして活用し、ケアカンファレンスの質が上がってきています。「ライフリズムナビ®+Dr.」のデータを見ながら、どういうケアが必要なのかということをみんなで考えたり、また、事故の場合も事前の行動について考えるようになりました。
岩井様: 「ライフリズムナビ®+Dr.」に対してありがたいなと感じていることは、お客様の尊厳を保持しながら、先回りの介護ができることです。事前にデータを元に判断することで、我々はお客様の変化に気付くことができ、ケアの必要性に気付くことができる。お客様と話すことで結果的にケアにつながらなくても、お客様とのコミュニケーションの材料とすることができたと感じてます。「ライフリズムナビ®+Dr.」は、我々やスタッフの相棒ですね。
はなことばプラス練馬中村様インタビュー
動画でも公開中!
——他社センサーとの違い
——アラートマネジメント方法
——ご施設ならではの活用術
など、
こちらのページでは掲載しきれなかったお話を動画にてご覧いただけます! お見逃しなく!
探訪後記
より高品質高水準なサービスを提供し、お客様に喜んでいただくために、ライフリズムナビ®+Dr.を活用してくださっているはなことばプラス練馬中村様。インタビュー当日、暮らされているお客様に優しく話しかけていただいたのですが、皆様 施設での暮らしを自分らしくこころ安らかにお過ごしだと感じました。引き続き、エコナビスタ一同、精一杯支援して参ります。