先日告知しました通り、弊社は‘21年12月某日に、EcoNaviSta IoTbase(仮称)を開設いたします。短い期間ではありますが、開設までのストーリを公開いたします!
EcoNaviSta IoTbase(仮称)
エコナビスタの開発拠点を1か所に集約して、ライフリズムナビのクラウドシステムの開発、およびIoTセンサーの開発及び検証を行います。ユーザーの使用状況に近い環境での動作検証、さらに、通常の使用環境よりも過酷な条件での動作検証を行い、ライフリズムナビのIoTセンサーの正確性を徹底追及します。
また、「Communication」「Concentration」「Comfortable」の「3C」をコンセプトに、開発エンジニアを中心にエコナビスタメンバーがワクワクできるオフィス環境を目指しています。「お~。こんな場所で働きたいな!」ときっと思ってくれることでしょう。
今回はそんなIoTbase(仮称)のレイアウト計画図面&改装前写真をチラ見せします!
実験室には複数のタイプのベッドを配置し、動作チェックを日々行いデータ検証します。
オフィスなのに、「リビング」ってどういうことでしょうね。どんな感じに仕上がるのか、私たちもワクワクです!
次回をお待ちください!
IoTセンサーの向こう側 スペシャルコラム 「IoTセンサーを斬る」
『私は誤発報していない!IoTセンサーの悲哀』
エコナビスタ株式会社 取締役 CTO 安田輝訓
エコナビスタのCTO、安田です。この度、エコナビスタのR&Dが開設されるにあたり、少し当社の開発に対するスタンス、考え方などをお伝えさせていただき、「どうしてエコナビスタが選ばれるのか」、その謎を技術目線で少しだけ公開したいと思います。
街中でのIoTセンサーあるある
コロナ禍になってから、みなさんこんな体験一度はしていませんか?「お店入る際に体温を測ったら、35℃台でたよー(笑)」みたいなこと。体温を測定するセンサーが誤った結果を返してしまっている。
これを「人間側」から見ると「誤っている」んですけど、「機械側(センサー側)」から見ると、計算できた結果を素直に表示しているだけで、センサーは「誤っているなんて思っていない」んです。センサーは「あ、この人、寒い屋外から急に室以内に入ってから計測しているだから、少し低めに体温がでるかも。気を利かして少し体温を高く表示しよう」なんてことはできないんです。
ですから、このセンサーが壊れていないのなら、測定条件を変えて(ちゃんとセンサーの前で測定する、体の表面温度が通常の状態になっている等)測定すると、きっと計測結果は違ってくるはずです。
「誤判定」はセンサーと人間側から見た結果の誤差
見守りセンサーでも、こういったことがよく起こっています。センサー側は計測結果を素直に返しているだけなのに、人間側から見ると結果が誤っているという「差」が生まれることがあります。いわゆる「誤判定」はここに起因するケースが実に多いです。
エコナビスタは他社と違い、この「差」を徹底的に研究しています。つまり「センサーが返した値をどう解釈するのか」という点です。
センサーの結果をどのように解釈するか、日々研究開発を行っています。他社と違い、エコナビスタはセンサーデータを「クラウド」と呼ばれる膨大なデータベースに集約しています。そのため、センサーデータを常に収集解析することができるので、センサーが返す結果に対しより人間的な解釈を与えるための、新たなアルゴリズムを開発を日々行っています。
クラウド型とオンプレ型の進化の違い
データがクラウド型でない見守りサービス(データサーバを施設内に設置するタイプの見守りサービス)では、データは施設内サーバにのみ集約されていますから、我々のような開発者がデータにアクセスすることができず、解析することが難しくなります。さらに、結果の解釈の追加・修正をしようとしても、施設内サーバに解析アルゴリズムのインストール作業を行うことは、とても難しい作業となります。(施設内サーバを多層構造にして障害対策を行う、のような複雑なサーバをそもそも構築して頂く必要がありますので、もうそれだけでびっくりするくらいの費用がかかります。)
エコナビスタの見守りサービスが多くの施設でご利用頂ければ頂ける程、クラウドサーバ上ではより多くのセンサーデータが集約され、そのデータから新たな解析アルゴリズムが次々に開発されていきます。そうすることでさらに誤判定の少ない見守りシステムへと進化を続けていきます。ここが他社と異なり、エコナビスタの見守りをご採用いただいているポイントのひとつだと、我々は考えています。